コンサルは激務だって聞くけど、実際どれぐらい残業しているの??
このような疑問に答えていきます。
コンサルはめっちゃ年収高いけどめっちゃ激務みたいなイメージあるのではないでしょうか?
基本的には正しいのですが、どれぐらい残業しているか、なぜ残業が多いのか、まで理解している人は少ないと思います。
今回は、31歳で未経験転職したコンサル2年生のぼくが、コンサルの残業事情についてわかりやすく解説していきます。
✔️ 32歳男性
✔️ 総合コンサルティングファーム勤務
✔️ 大手石油会社→ITスタートアップ→コンサル(現在)
近頃コンサルティングファームは、合格できる可能性はかなり高くなっています。
思わぬスカウトが来る可能性もあるので、転職を決めてなくても興味があるなら転職エージェントへの登録だけはしておいた方がいいです。
コンサルの残業時間はどれぐらい?
総合コンサルファームの平均残業時間は、40〜60時間ぐらいです。
日系コンサルは少なめで30〜40時間、外資は40〜60時間というイメージですね。
ただこれはあくまで平均値なので、プロジェクトによって全然変わってくるというのがコンサルの特徴でもあります。
決して少なくはないですが「想像してたよりは・・」と思われたかもしれません。
確かに昔のコンサル業界は日付が変わるまで仕事したり、徹夜したり、みたいなこともあったらしいですが、最近は労働時間という意味ではかなり改善されてきているようです。
実際ぼくも総合コンサルファームで働き始めて1年半ですが、だいたい月30時間ぐらいの残業で、多い月でも50時間程度です。
働き方改革がコンサル業界にも浸透してきている感じですね。
しかし、コンサルの残業を語る上で見逃せないポイントが2つあります。
- プロジェクトに入って2ヶ月ぐらいは超激務
- スキルと知識のアップデートをし続ける必要がある
1つ目は、プロジェクトに入ってしばらくはクライアントの業界や業務にキャッチアップしないといけないので、死に物狂いで勉強する必要があります。
この期間はタスクをこなすだけではなく、業務後も土日もインプットに時間を使います。
なぜなら、短期間でキャッチアップできない場合クライアントの信頼を得られず、クライアントから文字通りクビにされるからです。
そうならないために頑張るのですが、このインプット時間を業務時間にカウントすると残業時間は軽く100時間を超えてきます笑
また、プロジェクトに慣れてもインプットやスキルのアップデートがずっと求められるのがコンサルです。
当然コンサルとしてはクライアントの業務を知っているだけでなく、色んな経営課題を解決していかなければならないので、ビジネススキルや業界知識など少なくてもクライアントよりもたくさん持っている必要があるのです。
ということを踏まえると、残業時間40〜60時間のコンサルも、実態はなかなか激務だということが言えると思います。
コンサルはなぜ残業が多いのか?
インプットやキャッチアップの時間を除いても、やはりコンサルの労働時間は事業会社よりも多いです。
ではなぜコンサルは労働時間が長くなるのでしょうか?
理由は主に以下3つです。
- クライアントよりも働くのが基本
- 資料作成に時間がかかる
- ミーティングが多い
順番に解説していきます!
クライアントよりも働くのが基本
コンサルはとにかくハードワークが求められ、基本はクライアントよりもたくさん働くようになります。
なぜたくさん働くようになるのか?
つまりはこういうことです。
- コンサルビジネスとしては契約を継続したり新規契約することが成功
- 契約継続のために大事なのはクライアントの評価
- クライアントより先に帰るコンサルよりもクライアントより長く働くコンサルの方が評価されやすい
要するに、頑張ってる感じがするコンサルの方がクライアントから評価されるということなのです。
当然、残業ばっかりして成果が出ていない人は論外ですが、同じ成果を出してる人なら毎日遅くまで残業に付き合ってくれるコンサルの方がかわいいですよね。
「いや残業したら評価されるっていつの時代?」と思うかもしれないですが、あくまでも評価するのはクライアントなのでクライアントがどう考えるかが大事なんです。
クライアントから評価されるためにあらゆる手を尽くすのがコンサルの仕事なので、相手がハードワーカーならそれに合わせることも時には必要なのです。
資料作成に時間がかかる
2つ目ですが、コンサルはなんといっても資料作成に時間がかかりますね。
具体的に何にそんなに時間がかかるんだ??だと思うのですが、まずはコンサルがパワポ資料を作る時の手順を見ていきます。
パワポ資料作成〜発表までの手順
- ゴールを明確にする(何を合意したいのか等)
- そのゴールを達成するためのストーリーを考える
- そのストーリーに必要なスライド構成を考える
- 各スライドで伝えたいメッセージを明確にする
- 各スライドのメッセージが伝わるための中身を作る
- できあがった資料を上司に見せてフィードバックをもらう
- フィードバックを基に修正して再度上司に見せる
- 全てのフィードバックがクリアになったらクライアントに見せてフィードバックをもらう
- フィードバックを基に修正して再度クライアントに見せる
- OKであればクライアントの上司に向けて発表する
- フィードバックがあれば再度修正して発表する
ざっとこんな感じです。なかなか時間がかかりそうなイメージがついたでしょうか?
この1〜11を1週間とか2週間とかで回さないといけないので、どうしても残業に頼らないとなかなか厳しいというわけです。
特に経験の浅いコンサルだと1〜5の手順をしっかり踏まずに資料作成したりして、中身スカスカになり、上司に何回もダメ出しされて先に進まないということにもなり得ます。
でも期日は迫っているので深夜まで働く、みたいなことになっちゃうのです。
ミーティングが多い
最後に、ミーティングが多いです。
総合コンサルが入るプロジェクトでは、多くの場合PM(プロジェクトマネージャー)という役割で入ります。
このPMというポジションはプロジェクトの全体管理なので守備範囲が広く、たくさんのミーティングに出る必要があるのです。
1つのプロジェクトの中には複数のタスクが走っていて、それぞれのタスクを遂行しているチームがあります。
各チームがタスクを進める上で、プロジェクトの全体スケジュールを確認しながら進めるのでPMがミーティングに出ていた方が議論がスムーズいくことが多いのです。
あとはコンサルの社内メンバーとのミーティング、クライアントとのミーティング両方出ないといけないのもコンサルのミーティングが多くなってしまう要因ですね。
クライアントに提出する資料のレビューや、タスク進捗確認のインターナルMTGなど、そんなに量は多くないですが一定量の内部打ち合わせはあります。
なので、定時は割とミーティングへの出席で忙殺される傾向にあるので、資料作成などの作業は定時後に残業で補うというケースがけっこうありますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、総合コンサルティグファームの残業事情について解説してきました。
記事の内容をまとめると以下の通りです。
- コンサルの残業時間は40~60時間と事業会社よりも多い
- 上記に加えてコンサルはインプットとキャッチアップに費やす時間が多く、これを含めると100時間を超える場合もある
- コンサルの残業時間が多いのは、クライアントの評価を得るためにハードワークが必要なのと、業務の性質上ミーティングが多くなってしまうのが主な要因
ただ、コンサルの残業は慣れてくるとだんだん減っていきます。
資料作成のツボがわかるようになれば上司からのフィードバックも少なくなるし、上司と信頼関係ができちゃえば上司を通さずにクライアント出すケースもあります。
でもやっぱり最初は大変で、ぼくも最初の1年間は仕事の勘所がわからずハードワークで色々と補っていました。
色々と試行錯誤してこの期間を乗り越えたら明るいコンサルライフが待っていますよ!
興味があればぜひコンサルにチャレンジしてみてくださいね。