今回は、カラ・アルウィル作の洋書「GIRL ON FIRE」を解説していきます。
使われている英語はとてもシンプルで、読みやすかったです。
内容は、アメリカでサラリーマンをやりながら副業でブログや本を書いていた女性が、独立してさらに本を出して会社経営までしちゃうという成功体験をシェアしているものになります。
日本ではよくありそうなのですが、「アメリカ版でもこんな感じで副業から脱サラするんだ〜」という感じが新鮮で学びが多かったです。
例えるならホリエモンの「多動力」のアメリカ版&女性版です。
読んだら「新しいことに挑戦してみたい!」と思える本です。

それではさっそくいってみよう!
カラ・アルウィルはどんな人?
「GIRL ON FIRE」の著者カラ・アルウィルはニューヨークに住む作家、ブロガー、経営者です。
彼女の基本情報は以下の通りです。
- 幼少期は貧しい家庭で育った
- 音楽会社、テレビ会社に勤務しながらブログを書き続けた
- ブログをもとに本を9冊出版した(3冊はテレビ会社所属の時)
- 中でも「GIRL CODE」は5万部以上売れた
- ブログ、本、ポッドキャスト、ヴィンテージショップ経営など幅広く展開

興味のある分野に挑戦しまくる、まさに「アメリカ版多動力ウーマン」ですね!
GIRL ON FIREの結論
GIRL ON FIREは彼女の9つ目の本で、彼女のこれまでの人生を振り返り、成功要因をシェアしている内容です。
GIRL ON FIREの結論は「全ての女性は夢を実現させることができる」というものです。
そして、夢を実現させるための具体的な方法について彼女の人生を振り返りながら解説しています。

ちなみにターゲットを女性に限定していますが、男性にも当てはまる内容になっています。ぼくは男性ですがめちゃくちゃ参考になりました!
GIRL ON FIREの内容
この本が言うには、夢を実現させるために大事なことは以下の4つです。
- 選ばれるのを待たず、自分で選べ
- 寛大になれ
- 競争よりも協力が大事
- ワーストケースを恐れるな

順番に解説していきます!
選ばれるのを待たず、自分で選べ
夢を実現させるためには、選ばれるのを待つのではなく自分で選ぶことが大事だと言っています。
これは作者自身が、初めて本を出版した時の失敗経験からきているのです。
アメリカで本を出す時の基本は、publishing agency(出版代理店)と契約し、proposal(企画書)を作ってeditor(編集社)に提出し、編集社が売れると思ったら出版するという流れみたいです。
なので彼女もこのプロセスに従い、なんとか代理店との契約にこぎつけ、企画書を作成して19社の編集社に送りましたが、全ての編集社から却下されてしまいます。
彼女は自分の作品に自信を持っていましたが、編集社からは選ばれなかったということです。
この経験から、彼女は編集社に頼るのをやめて自分で出版(self-publishing)することにしました。
このような考えに至った経緯は以下です。
- 自己出版の方が自分の考えを打ち出せる
- 出版社を通した方が箔が付くけど、ステータスは本質じゃない
- Amazonのおかげで自己出版のハードルはかなり下がった
誰かに選ばれるのを待つための時間やストレスはすごく大きいし、そんな無駄な時間を過ごさずにもっと意義のあることに時間を使おうよ、と彼女は言います。
彼女はテレビ会社で働きながら、3年間で3冊の本を自己出版し印税を月に$1000(約10万円)稼ぐようになり、4冊目に「GIRL CODE」というビッグヒットを生み出すに至りました。

夢を掴むためには、選択を他人任せにせず自分でできることはやろう、という訳です。
寛大になりなさい
成功の秘訣は、「寛大になること」だと彼女は言っています。
「GIRL CODE」という大ヒット作を生み出した時に、彼女に1通のメッセージが届きます。
メッセージの送り主はパキスタン人の女性で、「私の町の本屋にはGIRL CODEが置いてないからパキスタンにも置くように言ってもらえないか」という内容。
作者のカラはそのメッセージを見てすぐに「GIRL CODE」のデジタルバージョンをその女性に送り、さらに自分のSNSでやり取りを拡散し「読みたいけど読めない人にはデータを送ります」と発信しました。
慈善活動のようなこの行いには彼女の信念と戦略があるとのこと。
- 信念:利益よりもインパクトを大事にしたい
- 戦略:客数よりもファン数を増やしたい
短期的な利益を計算するのではなく、寛大な心を持ってクライアントに接することでファンになってもらい、長期的な利益が生まれるというのです。
競争よりも協力が大事
カラの信念は「利益よりもインパクトが大事」だと上で説明しましたが、この信念にも繋がる彼女の考え方として、競争よりも協力が大事というのがあります。
彼女が蚤の市で買い物をしている時、素敵なインテリアのショップを見つけたので「写真を撮らせて!」とお願いしたところ、「NO!」と断られてしまいます。
理由を聞くと、「真似されたら客を取られるかもしれないから」とのこと。
これを聞いた作者のカラはがっかりします。
競争から自分の店を守るために努力をしている時間を、より多くの人を喜ばせる時間に変えたらもっといいのに、と思うわけです。
競争するのではなく多くの人と繋がり、協力して、自分の成功だけでなく人の幸せや、業界全体の幸せを意識することが成功に繋がるというのです。
ワーストケースを恐れるな
何かを始める時に、「もしうまく行かなかったらどうしよう」と考えてしまうのは誰しもあることですが、うまく行かなかった場合を恐れすぎるなと彼女は言います。
なぜなら、「どうしよう、、」と考えることに時間やストレスをかなり使ってしまい、多くの無駄な時間を消費してしまうからです。
そんな時は、もしうまく行かなかった時に具体的に何が起こるのかを考えてみてください。
だいたいの場合、思っていたほど大したことないのです。
我々はワーストケースを過大評価してしまい、それが挑戦への妨げになっているのです。

ワーストケースを見える化して「大したことない」ことに気付いたらそれ以上は考える必要ないということですね。
まとめ
ここまでで、GIRL ON FIREの内容を解説してきました。
まとめると以下の通りです。
- 本の結論は「全ての女性は夢を実現させることができる」
- そのために大事なのは以下の4つ
- 選ばれるのを待たず、自分で選べ
- 寛大になれ
- 競争よりも協力が大事
- ワーストケースを恐れるな
解説だけでも作者のエネルギーが伝わったと思いますが、実際に読んでみるとさらに熱いおもいを感じられ、「自分も何か始めたい!」という気持ちが湧き上がってきました。
そんなに難しくなく、短いので2〜3日あれば読めると思います。
ぜひ試してみてください!