
IT業界への転職を考えてるんだけど、30代未経験って転職できる可能性あるのかな、、?
このような疑問にお答えします。
「今の会社にいて大丈夫だろうか?」多くの人がこのような不安を抱えているのではないでしょうか?
ぼくもそうでした。
新卒で石油会社に入ったのですが、「石油ってもうやばいよね。。」という不安をずっと抱えていました。
そんな中で現在も業績好調なのがIT業界ですが、未経験でIT企業に転職するのはハードルが高そう!と思う人も多いと思います。
ぼく自身、石油会社で6年間働いたのち30歳未経験でIT企業に転職することに成功しました。
今回は、ぼくの経験をもとに未経験でIT企業に転職する方法について具体的に解説していきたいと思います。

それではさっそくいってみよう!
IT業界に転職するメリット
まず、なぜIT業界に転職するメリットについて解説していきます。
具体的なメリットは以下の通りです。
✔️ 攻めの仕事が多い
✔️ 頑張れば給料爆上がりする
✔️ スキルが身に付く
✔️ 転勤がほぼない

順番に解説していきます!
攻めの仕事が多い
ITは業界として成長しています。
そして成長企業に入ると面白い仕事、攻めの仕事を任せてもらえます。
インターネットやスマホの普及、技術革新にともなってITの需要はどんどん大きくなっており、業界の構造的に攻めやすいからです。
ぼく自身IT業界に転職する前は石油会社にいましたが、石油業界は明らかに成長業界ではないため、攻めの仕事というものがあまり無いです。

一方、転職した後のIT企業では、多くの仕事が「新規顧客の獲得」や「新サービスの企画」といった業務が多く、これがやりたいです!というとどんどんやらせてくれる環境になっています。
頑張れば給料爆上がりする
2つ目のメリットは、成果によっては給料爆上がりの可能性がある点です。
多くのIT企業は成果主義を取り入れているため、出した結果が給料に反映されやすいです。
一方、僕がいた石油会社をはじめとする多くの企業では、まだ年功序列が残っているので頑張りがすぐに給料に跳ね返るわけではありません。
例えば、IT業界へ転職前後でのぼくの給料の上がり方は以下の通りでした。
転職前(石油会社)
1年目:+20万円
2年目:+20万円
3年目:+20万円
4年目:+20万円転職後(ITコンサル)
1年目:+100万円
石油会社にいたときは毎年給料は安定して上がっていましたが、逆に言えばいくら努力してもすぐに年収に反映されませんでした。
一方、ITコンサルは転職して1年で年収が100万円も上がりました。

うまく成果を出して評価されればこのような年収アップを実現できるのが、成長しているIT業界に転職するメリットかなと思います。
スキルが身に付く
3つ目として、IT業界に転職したら大事なスキルが身に付きます。
当然、IT以外で働いてもスキルは身につきますが、IT業界で得られる特別なスキルは「ITの知識」です。
あたりまえやろ!と思うかもしれませんが、IT業界でしか得られないのは正直これだけです。
ただこれがめっちゃ大事で、ITの知識やIT業界の経験があるか無いかで市場価値は年収換算で100万、200万円ぐらい変わってきます。
あとは、IT企業で働くと業務のスピード感が早いので、その他のコアスキル(営業力、課題解決力、プレゼン力)が身に付くスピードも早くなります。

まとめると、スキルが全体的に伸びやすくなる+ITの経験が得られるという感じ!
転勤がほぼない
最後ですが、IT業界は転勤がないケースが多いです。
転勤がない理由は、以下の通りです。
✔️ 物理的な商品がないため営業・物流拠点が不要
✔️ IT企業のクライアントは企業の本社が多い
物理的な商品を扱うメーカーや商社は、地方のクライアントへの物流やフォロー体制を確保するために地方に人を配備する必要があります。
必ず地方に勤務する人が必要になるので、転勤しないといけないケースがあるのです。

また、IT企業のクライアントは主要都市に固まっている場合が多いです。
例え全国展開している大企業だとしても、ソフトウェア導入を判断するのは本社になるためです。
なので売り側も買い側も都市に集中しているため、IT企業には転勤が少ないというわけです。
30代未経験からIT業界に転職する方法
IT業界に転職するためには、ITの専門知識やプログラミングスキルが必要??
と思うかもですが、これらがなくても転職は可能です。(ぼくもITスキル0で転職しました。)
具体的には、以下の手段になります。
✔️ 営業として転職する
✔️ PMとして転職する

順番に解説していきます!
営業として転職する
まず、未経験の人が一番入りやすいポジションが「営業」です。
なぜなら、営業は開発職とちがってITの専門的なスキルが必要ないからです。
具体的には、IT企業での営業職は以下のイメージで仕事を進めます。
✔️ お客さんが実現したいことをヒアリング
✔️ 実現できるかどうかを開発職に確認
✔️ 確認結果をもとにお客さんに提案
仕事を進める上で基本的なITの知識や商品理解は必要ですが、専門的な知識は自社のエンジニアに聞けば仕事を進められます。
ぼく自身、未経験でIT業界に入ったときはカスタマーサクセスというポジションで入りました。
✔️ カスタマーサクセス
✔️ ソリューションコンサルント
✔️ インサイドセールス
細かい定義はそれぞれありますが、広い意味ではどれも営業です。
カスタマーサクセスは、商材を導入していくサポートをするポジションなのですが、導入の中で課題が見つかったら解決する手助けをしたり、他の商材も提案したりと営業の要素もありました。
クライアントから専門的な質問をされることもありましたが、「確認します!」と言って持ち帰り、社内のエンジニアに聞いていたので仕事を進める上で特に問題はなかったです。
もちろん「確認します!」ばかりだと微妙なので、少しずつ知識をつけていく必要はありますが、最初のうちはこんな感じで大丈夫でした。

多くのIT企業は拡大したいのに営業マン不足で困っているので、営業ポジションの求人は多いですね!
PMとして転職する
2つ目は、PMとしてIT企業に入るという選択肢になります。
PMとはプロジェクトマネージャーのことなのですが、大きめのIT企業だと1つのプロジェクトにたくさんの人が関わるので、全体スケジュールを管理するPMポジションが設けられます。
例えばWebサイトを作るプロジェクトであれば以下のような関係者がいます。
✔️ プログラミングするエンジニア
✔️ UI/UXデザイナー
✔️ クライアント
✔️ テストチーム(仕様書通りか確認するチーム)
✔️ 法務部(サイトの情報が法務的にOKか)
1つのプロジェクトにはこのような関係者がいるのですが、期日までに成果物を納品するために各関係者にタスクを振ったり全体スケジュールを管理したりするのがプロジェクトマネージャーの仕事です。
一言でいうと「段取り屋さん」ですね。
現在ぼくはコンサルティングファームで働いているのですが、アサイン中のITメガベンチャーでPMの仕事をしています。
この仕事も基本的なITの理解は必要ですが、専門的な知識・スキルが求められるわけではないです。
プロジェクトマネジメントと言うとむずかしそうですが、これまでに多くの関係者と調整して仕事を進めてきた経験がある人ならこなせる仕事なので、IT未経験でも入りやすいポジションかなと思います。
ぼくが30歳でIT業界に転職した手順
ここからは、実際にぼくが未経験でIT業界に転職するまでの具体的な手順について解説していきます。
転職するまでの手順は以下の通りです。
✔️ リクルートエージェントを使って転職活動開始
✔️ ITベンチャーに絞って応募開始
✔️ ITベンチャーから内定ゲット
✔️ コンサルティングファームに転職

順番に解説していきますー!
リクルートエージェントで活動開始
石油会社で6年働いてきて、人生初めての転職に向けて最初は何をすればいいの?という感じだったので、とりあえず転職エージェントに登録して色々教えてもらうことにしました。
最初はIT業界に絞っていたわけではなかったので、幅広い求人を扱っている【リクルートエージェント】を使いました。
転職する業界が完全に固まっていない人にはリクルートエージェントがおすすめです。
色んな求人を扱っているため、フラットな立場でキャリアのアドバイスをくれるので。
リクルートエージェントの担当者に色々と話を聞いて、「やっぱりIT業界がいいな!」と思いIT業界に絞って転職活動を進めることにしました。
ITベンチャーに絞って応募開始
IT企業をターゲットに応募していったのですが、書類選考で全落ちする日々が続きました。
理由は、応募先が楽天、リクルート、Amazonといった超有名企業ばかりだったからです。
やはり「完全IT未経験」だと有名IT企業は見向きもしてくれなかったですね。
なので有名IT企業はあきらめ、ベンチャー企業に照準を合わせることにしました。
ターゲットをITベンチャーに絞ることができたので、ここからはITベンチャー特化のGoodfind careerという転職エージェントに切り替えて転職活動を継続していきました。
個人的な感想ですが、特化型の転職エージェントの方が大手エージェントよりも熱心にサポートしてくれるので、業界が絞れたらエージェントは変えた方がいいと思います。
リクルートエージェントは求人数が多いので幅広く提案してくれる一方で、サポート自体は塩対応気味でしたね。
ITベンチャーから内定ゲット
そこからはベンチャー企業に特化して10社ぐらい応募しました。
やはりベンチャーは人手不足らしく、10社中8社は書類通過し面接までこぎつけることができました。
結果的に2社から内定を頂き、そのうちの1社に転職することになりました。
石油会社の時と比べて年収は大幅に下がってしまいましたが、未経験でIT業界に入るんだから最初はやむなし!と思い転職を決意しました。
年収200万円下がるのに僕が大手からベンチャーへ転職した理由
コンサルティングファームに転職
意気揚々とITベンチャーに転職したのですが、まさかの3ヶ月で激務により体調を崩して退職することになってしまいました。
「転職して3ヶ月で退職した人なんて採用してくれないんじゃ、、?」
と思いましたが、結論から言うと大手コンサルティングファームに転職することができました。
合格できた主な理由は以下だと思っています。
- 英語力が評価された
- 大企業で上流工程の経験
- ITベンチャーでの経験
3ヶ月とは言えITベンチャーで働いた経験があったため、「IT業界未経験者」ではなくなっていたことが大きかったかなと思います。
やはり一度IT業界に飛び込みさえすれば、「IT業界経験者」として次の転職活動が戦えるのは大きなメリットですよね。

ほんとに色々あって壮絶だったのですが、未経験でIT業界に入って揉まれながらなんとか生き延びることができています。。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、30代未経験からIT業界に転職する方法について、ぼくの経験をもとに解説してきました。
ぼく自身、未経験でIT企業に転職して挫折を味わい、身体を壊して再度の転職を強いられました。
でも、結果的に今はIT転職前よりも年収は上がり、転勤なしの人生も勝ち取ることができました。
なのでぼくの結論としては以下です。
- 未経験でIT業界に転職するのは苦痛が伴う
- 苦痛を乗り越えた先で得られるものメリットは大きい
リスクは大きいのでよく考えて行動することをおすすめしますが、逆に言うと転職しないリスクもあるということも言えると思います。
人生のどこかでリスクをとる時がくるなら、思い切りも大事かもしれません。