【君は0から1を生み出せるか?】ZERO to ONEを解説

英語

今回はピーター・ティール作「ZERO to ONE」というビジネス洋書を解説していきます。

223ページと比較的短く、ビジネス書なのでシンプルな英語が使われており読みやすいと思います。

こんな人におすすめ

  • 英語もビジネスも勉強したい人
  • いつか起業したい人
  • ベンチャーへの就職を考えてる人
  • シリコンバレーについて知りたい人

それではさっそくいってみよう!

ピーター・ティールはこんな人

この本の作者であるピーター・ティールは、アメリカの起業家・投資家です。

オンライン決済サービス「PayPal」の創業者であり、そのPayPalを15億ドルでeBayに売却しティールは5500万ドルを得ました。

さらに、その資金を初期のFacebookに投資し、6億3800万ドルという大金を得ました。

そのピーター・ティールがスタンフォード大学で行った、起業についての授業をまとめたのが今回紹介する「ZERO to ONE 」という本なのです。

スタンフォードの起業についての講義をぎゅっと1冊にまとめた本なんだね!

結論:企業は垂直成長を追求すべきである

この本の結論は、「起業するなら水平成長ではなく垂直成長を目指すべきである」というものです。

垂直成長とは、技術革新などで0から1を生み出すような成長です。

一方の水平成長とは1を10にするような成長で、グローバリゼーションが水平成長の例です。

なぜティールは垂直成長を推すのでしょうか?

それは、垂直成長だけが価値を生み出し、世の中をよくすることができるからです。

水平成長だと、例えば価格競争力を利用して海外進出して競争に勝ってしばらくは利益を得られるかもしれませんが、いずれもっと安い商品との競争にさらされてしまいます。

しかし、垂直成長は世の中の常識を変え、人々の生活の質を向上させることができます。

例えばAmazonはネットショッピングの常識を根底から変えましたよね。

このような垂直成長こそ、スタートアップ企業が目指すべきものだというのがこの本の肝の部分になります。

ZERO to ONE企業は独占企業

0から1を生み出す会社、つまり垂直成長している会社の特徴は「市場を独占している」ことです。

ティールは、「競争はいいことである」という世の中の常識が間違っていると言うのです。

彼は、企業は革新的な技術で市場を独占するべきだし、それが世の中を良くすることに繋がると主張しています。

例えばGoogleは検索エンジンの市場を独占しているし、Amazonもネットショッピング業界をほぼほぼ独占しています。

一方で航空業界はとても競争が激しく、多くの企業がパイの奪い合いをしています。

独占企業は利益率が非常に高いので、その利益を使って世の中を良くすることを考えられるのですが、競争の激しい企業は競争に勝つために資金を使うので相対的に価値が小さいというのがティールの考えです。

なので、垂直成長をしている会社は市場を独占しているし、それは肯定されるべきだということです。

市場を独占するために必要な4要素

では0から1を生む会社、すなわち市場を独占する会社になるにはどうしたらいいのでしょうか?

この本では、以下の4つが必要だと言っています。

  1. 小さく始める
  2. 革新的なテクノロジー
  3. ネットワーク効果
  4. ブランディング

順番に解説していきます!

小さく始める

起業する時に大事なのは、「小さく始める」ことだと主張しています。

理由は、大きな市場よりも小さい市場の方が支配しやすいから、だと言います。

Amazonが小さく始めた企業のお手本とも言えますが、彼らは全てのオンライン小売市場を支配するという壮大なビジョンを持っていましたが、あえて本から始めました。

本から始めた理由は、本なら何百万タイトルでもカタログ化できるし、ほとんどの本は形状が同じなので発送しやすいと考えたからです。

本で成功を収めた次は、本に近い市場であるCDやソフトウェアなどの分野に拡大し、最終的にはオンライン市場を支配しました。

成功している企業は必ず、まず特定のニッチを支配し、次に周辺市場に拡大するという進化の過程を創業時から描いています。

プロプライエタリ・テクノロジー

プロプライエタリ・テクノロジーとは、ビジネスのいちばん根本的な優位性のことを言いますが、独占企業にはこれが必要です。

そして独占的優位性をもたらす企業のプロプライエタリ・テクノロジーは、2番手企業よりも10倍は優れていなければいけないと言います。

例えばAmazonは他の書店よりも少なくとも10倍の書籍を揃えているし、Googleのアルゴリズムは他社の10倍は優れているでしょう。

ティールが言うには、10倍優れたものを作るには全く新しい何かを発明するのがいちばんで、例えば眠らなくても良くなる薬やハゲをなくす薬は確実に独占ビジネスになるのです。

なので、独占企業には革新的なテクノロジーが必要不可欠なのです。

ネットワーク効果

ネットワーク効果とは、利用者の数が増えるにつれより利便性が高まる効果のことですが、これも独占企業の特徴の1つです。

例えばFacebookなどのSNSは、たくさんの人が利用しているから価値があるのであって、誰も使ってないSNSは使いたくないですよね。

メルカリなどのフリマアプリも登録者が多い方が売れやすくなるので、メリットがあります。

しかしティールは、ネットワーク効果を見込む企業は必ず「小さく始める」べきだと注意喚起しています。

例えばFacebookはいきなり大きな市場を攻めず、まずはハーバード大学内という小さな市場に絞ってネットワーク効果を生み出し、その後拡大していきました。

ネットワーク効果は強力ですが、裏を返すと拡大する前は全く価値がないということに気をつけないといけないのです。

ブランディング

ティールは、ブランディングも独占への強力な手段であると主張しています。

今もっとも強いテクノロジーブランドはAppleで、各製品の魅力的な外観やアップルストアのミニマリスト的デザインなど、全てがアップルの独自ブランドになっています。

ただ、アップルの本質的な強みはデザインが素晴らしさではなく、ハードウェアとソフトウェアの両方で複雑なテクノロジー有していたり、IOSという強力なネットワーク効果も持っていることです。

ブランドはこれらの本質によって後から生まれるものだとティールは強調しています。

なので、他の企業はアップルのブランドやデザインを真似ようとするのは危険であり、ブランドよりも本質を改善することの方が大事だと主張しています。

なので、ブランドは強力な武器になりえるが、ブランドそのものを追求しすぎるのは危険だということです。

まとめ

ここまでで、ZERO to ONEの解説をしてきました。

内容を簡単にまとめると以下の通りです。

  • 「企業は垂直成長を目指すべき」がこの本の結論
  • 垂直成長する(0から1を生み出してる)会社は市場を独占している
  • 独占するために必要なのは以下の4要素
  • 小さく始める
  • 革新的なテクノロジー
  • ネットワーク効果
  • ブランディング

スタートアップ企業へ転職する方、起業を考えてる方はぜひ読んでほしい本です。

ぜひトライしてみてください!

この記事を書いた人
KOKI

大手コンサルファームで働く31歳。
経歴:新卒で日系大手インフラ6年勤務→ITベンチャーに転職して3ヶ月で退職→2021年夏からコンサルファーム。
過去の自分に向けて就職・転職・副業のアドバイスを発信します!
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