【未翻訳洋書解説】ベストセラーMAKE YOUR BEDの解説

英語

今回はウィリアム・H・マクレイヴン作「MAKE YOUR BED」という自己啓発の洋書を解説していきます。

 

144ページと短く、英語のレベルもそこまで高くないです。

たまにわからない単語がありましたが、kindleなら長押しすればすぐ翻訳できるのでサクサク読めました。

それではさっそくいってみよう!

作者はどんな人?

今回解説する「Make your bed」の作者は、アメリカの海軍軍人である、ウィリアム・H・マクレイヴンという人です。

この人は海軍で特殊作戦畑を歩み、最終的には海軍大将にまでなった人です。

海軍大将というとワンピースの赤犬とか黄猿クラスなのでめっちゃ偉いです。

特にビンラディンやフセインなどテロリスト相手の仕事が多かったらしく、本の中でもちょくちょくイラクやアフガニスタンでの話が出てきます。

この「Make your bed」では、そんな彼が軍人として学んだ特に大事な10個のことについて、他の人にも参考になるだろう!という感じで書かれています。

make your bed(ベッドメイキングをしなさい)は10個の中の一つですね。

この本の結論

この本の結論は、「もし世界を変えたいのなら、ここで書いた10個のことをやりなさい」というものです。

10個それぞれの内容についてはこの後詳しく解説しますが、make your bedのようにどれも明日から実行できる小さなことばかりです。

なので、「世界を変える」という大きなことを達成するためには、まずは小さなことを意識することが大切なんだよ、という啓蒙がこの本の概要なのです。

この本の内容

世界を変えるために大事な10個のこととは以下の通りです。

  1. Start your day with a task completed
  2. You can’t go it alone
  3. Only the size of your heard matters
  4. Life’s not fair – Drive on!
  5. Failure can make you stronger
  6. You must dare greatly
  7. Stand up to the bullies
  8. Rise to the occasion
  9. Give people hope
  10. Never ever quit!

順番に解説していきます!

1. Start your day with a task completed

「1日が始まる時に、何かしらのタスクを達成しよう」

この具体例として、「Make your bed(ベッドメイキングをしなさい)」と言っています。

なぜベッドメイキングが大事なのか?

その理由は以下の通りだと言っています。

  • 小さな達成感は、次のタスクを達成する意欲に繋がるから
  • 小さなタスクを達成できない人に大きな仕事はできないから
  • 良くない日でも、家に帰ってベッドが整っていれば明日に期待が持てるから

ちなみに作者のウィリアムはイラクで監禁していたフセインと毎日面会した時、フセインのベッドを確認していたそうですが、そのベッドはぐちゃぐちゃだったそうです。

↑で何が言いたいのかは謎です。フセインはベッドメイキングをしなかったから世界を変えられなかった、ということかもしれません。

2. You can’t go it alone

「一人で進むことはできない」

要するに、世界を変えるためには自分の力だけではなく、一緒に戦ってくれる仲間を探しなさい。ということです。

作者は訓練中にパラシュートで大怪我をするのですが、その時に奥さんが寄り添ってくれたり仲間が看病してくれたりしたことをとても感謝しています。

また、ボートの訓練ではチームメイトが怪我したり体調を崩したりしたら、他のメンバーで助け合わないといけません。

作者はこのように、仲間やチームの大切さを身を持って感じたのです。

3. Only the size of your heard matters

「大事なのはハートの大きさだ」

作者のウィリアムが訓練生の時、同じ訓練生にとても背が低い男がいたそうです。

その男に対して教官は「お前みたいなのが海兵になれると思うのか!辞めるなら今だぞ!」と忠告しましたが、その男は「辞めません!」と言いました。

その日は水泳の訓練だったのですが、その背の低い訓練生は1着だったそうです。

その教訓から作者は、肌の色、体格、教育などで人を判断することは愚かだと感じ、大事なのは心や信念であると痛感したとのことです。

4. Life’s not fair – Drive on!

「人生は理不尽なものだ!」

訓練時代、毎日誰かがユニフォームチェックを受けていたそうで、ユニフォームが完璧に整っていないと罰を受けていたそうです。

その罰が「Sugar cookie」と呼ばれ、服を来たまま海に頭まで入り、その後ビーチで転がって全身砂まみれにならないといけないという悲惨なものです。

文字通り「砂糖まみれのクッキー」になるという罰なのです。

このユニフォームチェックは、どんなに綺麗に見えても必ず些細な乱れを指摘されるとのこと。

多くの訓練生はこの理不尽に耐えられずに辞めていきます。

しかし、理不尽から逃げずに「なぜユニフォームを完璧にするのが大事か?」を真剣に考えることが大事だと作者は言います。

人生は理不尽の連続で、いくら頑張っても「Sugar cookie」をやらされる時はあります。

そんな時も腐らずに、自分の頭で考えぬき、解決策を見つけ出していかなければならないのです。

5. Failure can make you stronger

「失敗があなたを強くする」

これも訓練時代に、例えば水泳競技で目標タイムを達成できなかった場合に「Circus」という居残りの追加トレーニングがあったそうです。

この追加トレーニングがきつすぎて、次の日に体力が回復しないのでまた目標を達成できず、またCircusをやるという死のループが発生するのです。

最初の何日かは連続でCircusを受ける日々が続くのですが、1週間後にはこれに慣れて、さらには訓練でベストスコアを更新する訓練生も出てくると言います。

人生はサーカスの連続だ、と作者は言います。

失敗することはたくさんありますが、強くなるためのチャンスと捉えることが大事なのです。

6. You must dare greatly

「思い切って挑戦しよう」

ロープを伝ってある場所からある場所まで移動するという訓練があるのですが、それまでの常識では進む方向に足を向けるのが普通でした。

そんな中、ある訓練生は進む方向に頭を向けてこの訓練に臨んだのですが、その結果、この訓練における歴代のベストレコードを叩き出しました。

要するに、世界を変えるためには時にはリスクを取って(頭を前にして)進むべきだと言っているのです。

7. Stand up to the bullies

「脅しに立ち向かえ」

訓練の1つに「Night swim」というのがあり、文字通り夜の海を遠泳するというものです。

この訓練はSan Clementemteというところでやるのですが、この辺りはなんとホオジロザメがたくさんいるそうです笑

もしもホオジロザメに襲われた時、大事なのは「恐れないこと」だと作者は言います。

サメは相手が怖がっている=この相手は弱いと判断して襲ってくるらしく、逆に堂々と構えていれば襲ってこないというのです。(ほんとかよ笑)

万が一襲ってきたら、渾身の力で鼻をパンチしたら逃げていくとのこと。

人生ではたくさんのサメ(のような人)と出逢いますが、恐れず逃げずに立ち向かっていくことが大事なのです。

8. Rise to the occasion

「難局に強くなれ」

過酷な訓練の一つに、敵の船底に水雷(爆弾)を仕掛ける訓練があります。

確実に沈めるためには、船の一番底のキール(竜骨)という部分に爆弾を仕掛ける必要があるのですが、このキールの周辺は光が全く届かず、目の前の自分の手もまともに見えないと言います。

このような過酷な状況でこそ、最も集中力を高めて落ち着いて作業する必要があるのです。

人生においても、暗くて前が見えない(比喩的に)状況がありますが、そういう時こそ落ち着くことが必要なのです。

9. Give people hope

「他人に希望を与えよ」

訓練生の間では、地獄の1週間と呼ばれる週があり、その1週間は特に厳しい訓練が行われます。

中でも特にきつい日があり、その日は沼の中で15時間耐えないといけないという地獄絵図のような訓練なのです。

凍える寒さと極限の疲労状態の中で、教官からは「リタイアしたらチキンスープとホットコーヒーを飲ませてやるぞ。その代わり除隊だがな」という悪魔のささやきがあります。

5時間ほど経つと訓練生たちは我慢の限界に達し、リタイアを考え出します。

そしてとうとう作者にもリタイアがよぎった時、誰かが歌い出す声が聞こえます。

その歌声は1人また1人と増えていき、気づけば全員が大声で歌っていたそうです。

するとなぜか沼の泥が暖かく感じ、その訓練は全員で乗り切ったのです。

一人の人間が多くの人に希望を与えることはよくあります。

スウェーデンのグレタさんや、ミャンマーのアウンサンスーチンさんが典型ですが、例えばただ歌を歌うだけで、小さくても他人に希望を与えることができるのです。

10. Never ever quit!

「絶対に辞めるな!」

海軍の訓練センターにはベルが1つ置いてあるそうです。

もし辞めたくなったらそのベルを鳴らせば辞められるというものです。

そのベルを鳴らせば、寒い水泳訓練もきつい筋トレもやらなくて良くなるし、毎朝5時に起きる必要もなくなります。

「でも必ず後悔する」と言います。

人生には諦めたくなることが何度もありますが、絶対に絶対にベルを鳴らしてはいけないのです。

まとめ

この本は、もと海軍大将である作者のウィリアムが海軍時代に学んだことのなかで、万人に役立つと思うことをシェアしています。

彼が言う人生で大事なことは10個です。

  1. Start your day with a task completed
  2. You can’t go it alone
  3. Only the size of your heard matters
  4. Life’s not fair – Drive on!
  5. Failure can make you stronger
  6. You must dare greatly
  7. Stand up to the bullies
  8. Rise to the occasion
  9. Give people hope
  10. Never ever quit!

正直「無理やりつなげてるよね」と思うところはありつつも、なるほど大事だなと思うことは多くかったのと同時に、海兵ってすげえなと言うのが感想です。

海軍の訓練の内容や中東でのリアルが垣間見られた点は、迫力があって面白かったです。

ぜひトライしてみてください!

この記事を書いた人
かみや

かみやブログでは、31歳で事業会社からコンサルに転職した経験を基にコンサル業界について情報発信してます!

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大手石油会社6年
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