中途でコンサルに転職したらやっぱり色々大変なんだろうな。。
転職1年目で具体的に何がきついのか知りたい!
このような疑問に答えていきます。
コンサル業界に転職したら色々大変そうなイメージがあるのではないでしょうか?
自分のビジネススキルが通用しなさそう、職場が超ドライかも、クライアントとの接し方はどんな感じかな、みたいな心配があると思います。
正直、コンサルに転職して1年目はけっこう大変です。
今回は、31歳で未経験転職したコンサル2年生のぼくが、コンサル1年目できつかった経験について詳しく解説していきます。
✔️ 32歳男性
✔️ 総合コンサルティングファーム勤務
✔️ 大手石油会社→ITスタートアップ→コンサル(現在)
近頃コンサルティングファームは、合格できる可能性はかなり高くなっています。
思わぬスカウトが来る可能性もあるので、転職を決めてなくても興味があるなら転職エージェントへの登録だけはしておいた方がいいです。
コンサル転職1年目できつかったことベスト5!
さっそく解説していきたいと思います。
ぼくがコンサル転職1年目できつかったことは以下の通りです。
- 大量のフィードバック
- 氷のような人間関係
- 常に張り詰めた緊張感
- 他社コンサルとの殴り合い
- 初めての部下に戦力外通告
順番に解説していきます!
大量のフィードバック
1つ目は、大量のフィードバックです。
コンサルでは全てのアウトプットを完璧な状態でクライアントに提出することが求められるので、資料を作成したらまず上司に見せてフィードバックをもらいます。
フィードバックされるのは、例えば以下ような資料です。
- パワーポイント資料
- エクセル資料
- 議事録
- メール文面
そして具体的には以下のようなフィードバックを受けます(パワポ資料の場合)
- 情報の網羅性
- 誤字脱字
- ロジカルであるか
- ストーリーがあるか
- デザイン性(色、フォント、図形等)
- 無駄な要素がないか
このような観点から、ものすごい量のフィードバックがなされ、それを完璧にするまで修正した後に提出するわけです。
ぼく自身、コンサルに転職する前は6年間事業会社で働いていましたが、こんなに細かく資料を指摘されたことがなかったので「いや細かすぎるやろ!」といらいらしながらも何とか頑張って修正していました。
例えば、「図形と図形の位置が1ミリずれている」とか「この文字とあの文字のサイズが1px」違うとか、誰も気にしてないやろーと思いませんか?笑
このように大量のフィードバックをもらうのですが、クライアントへの資料提出期限は伸ばせないので、必死に修正して期限内に提出しないといけないのです。
ただ、今となってはこのおかげでちゃんとした資料を作れるようになってきましたし、「図形と図形の位置が1ミリずれる」ことも無くなりましたね。
氷のような人間関係
2つ目は人間関係です。
コンサルとしてプロジェクトに入っている時にやり取りする人たちは、大きく分けて以下の2種類です。
- クライアント
- 同じファームのプロジェクトメンバー
特に最初は両方からめちゃくちゃ冷たく扱われます。
まずクライアントですが、彼らは高いお金を払ってコンサルを雇っているので「相応の成果を出してくれるのか?」という観点で見ています。
また、「コンサル雇う金があるなら俺らの給料上げてくれよ」みたいな感じでコンサルを嫌う人も多いので、温かい空気で迎えられることは多くないです。
一方、上司を含む同じファームのプロジェクトメンバーはどうかと言うと、この人たちもあんまり温かい雰囲気ではないです。
メンバーが温かくない理由としては、以下の2点です。
- コンサルタントは個人主義
- 使えなかったらリリースすればいい
コンサルティングは基本チームとしてプロジェクトにアサインされますが、各個人の担当領域は明確に分かれています。
それぞれに助け合って仕事を進めるというよりは、個人個人がプロとして各領域の仕事を完遂し、完成したアウトプットをチームでシェアして次のアクションを検討するイメージです。
なので、メンバー同士で馴れ合うことはあまりなく、優しく教えてくれる同僚は存在しないため、どちらかというと冷たい関係になりがちです。
また、使えないメンバーはリリースするということが普通なので、長い目で育成しようという考えはありません。
もちろんプロジェクトを進行するためのサポートはしてくれますが、できない部分をフォローしてくれる、みたいな風潮はないです。
なので、クライアントも他メンバーも最初は冷たい感じになりますが、一定の信頼関係を築くことができれば仲良くなって飲みに行ったり、みたいなこともできるようになります!
常に張り詰めた緊張感
コンサルをしていると気を休める暇がない、というのも辛いポイントです。
先ほど説明した通り、プロジェクトに入ったら関わるのは基本的にクライアントと他のコンサルメンバーの2種類になります。
特にクライアントからはとっても厳しい目で仕事ぶりをチェックされるわけなので、ずっと緊張感があるのです。
前提として、総合コンサルファームは1つのクライアントに常駐してフルタイムで働くのが基本になっているので、毎日クライアントのオフィスに出社して仕事をすることになります。
クライアントはものすごく高い金額(数百万円/月)を支払ってコンサルを雇っているので、例えばデスクでスマホをいじっていたりタバコ休憩を頻繁にとっていると、「あいつ高い金額で雇ってるのにサボってばっかりだな」と陰口をたたかれてしまうかもしれません。
だから、デスクでの姿勢や会議での発言、メールの文面など、めちゃくちゃ色々なところに気を遣う必要があるのです。
事業会社でこんなこと考えたことがなかったので、これが最初はきつい。。
慣れてきたら、うまく力を抜くところは抜けるようになるので楽になるのですが、最初のうちはどう振る舞うのが正解なのかわからず苦労しましたね。
他社コンサルとの殴り合い
きつい時期を思い出してそろそろ泣きそうになってきましたが、次いきます。
他社コンサルとの殴り合いです。
物理的な殴り合いではなく言葉の殴り合いです。
プロジェクトに入っていると、同じクライアント内の他部署を巻き込む局面があるのですが、それぞれの部署で主張が異なることもあり、そういった時はうまく調整する必要があります。
このような局面の時に他部署にもコンサルが入っている場合、話がややこしくなります。
なぜならその部署で雇っているコンサルとしても、部署の主張を通すことがミッションだったりするからです。
なので、この場合コンサル対コンサルの壮絶なバトルになります。
ぼくの場合は、この部署と週1回ミーティングをしながら話し合いを進めていたのですが、その毎週のミーティングは毎回殴り合いのような口論になっていました。
結局ぼくが2部署の主張の間をとった妥協案をまとめて話は落ち着いたのですが、この期間はかなりすり減らしましたね。。
このような、「他部署に主張を通すための切込隊長役」みたいな役回りもコンサルには結構求められます。
他部署にもちゃんと主張してくれる、ということが評価につながるので頑張ればいいことがあるのですが、まあこういうのは辛いですよね笑
初めての部下に戦力外通告
最後に、自分の部下に対して見切りをつけないといけないというのもコンサルの辛いポイントです。
コンサルは、あるメンバーがクライアントから不満に思われたらすぐに交代させるのが普通になっています。
転職して半年ぐらい経った時にぼくにも一人部下がつくことになったのですが、その部下が十分なパフォーマンスを出すことができず、3ヶ月ほどでプロジェクトから外す判断をしました。
これがなかなかきついです。
事業会社にいた時は、後輩が3ヶ月成果を出せないからという理由でクビにすることはまずありませんでしたし、少なくても1年ぐらいは様子を見てじっくり育てるという感じでした。
しかしコンサルの場合は、クライアントからだめだと言われたらもうアウトですし、できれば向こうからだめだと言われる前に対策を打つ必要があります。
だから、短期間で「こいつだったら大丈夫そうだな」と上司とクライアントの両方から思われる必要があるのです。
ぼくの場合は「こいつはまずいな」と思ったから外す決断をしました。
彼が次のプロジェクトでなんとか活躍することを祈っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では、コンサル転職1年生が味わうきつい体験について解説してきました。
コンサル1年生、色々辛いんですが、ちゃんと自分の頭で考えて毎日働けばどの問題も基本的に消滅します。
大事なのは、自分で考えて工夫することと一生懸命努力することです。
特に事業会社出身の人は、最初はコンサルマインドが身についてないので「こんな細かいことなんでいるんだよー」とか「全部コンサルに押し付けるなよー」といった愚痴がいっぱい出てくると思いますが、1年間一生懸命にやれば必ず慣れますし、マインドもある程度できあがります。
これを読んで「コンサルいけそう!」と思ったらぜひ挑戦してみてくださいね!
給料は高いし仕事は面白いので、こういうきつさが乗り越えられそうな人にはおすすめできます。
ではまた!