
会社を辞めたいんだけど、就業規則に「退職の申し出は3ヶ月前」って書かれている。。これから3ヶ月間は辞められないってこと?何かいい方法はないの?
このような疑問にお答えします。
「よし!会社を辞めよう!」と思った時に就業規則を見て、3ヶ月は辞められないことを知って愕然としていませんか?
ぼくも前職のベンチャー企業を辞めた時に同じような状況でした。
関連記事:ベンチャーはきつい。3ヶ月で壊れた僕の実体験を公開

4ヶ月働いてきつすぎるから辞めようと思っているのに、これから3ヶ月も働くなんて無理すぎる!とめまいがしました笑
しかし色々と工夫した結果、1ヶ月後に円満退職することができました。
今回は、就業規則に「退職の申告は3ヶ月前」と記載があっても1ヶ月で円満退職するための方法について解説していきます。
✔️ 31歳男性
✔️ 大手コンサルティングファーム勤務
✔️ 大手石油会社→ITスタートアップ→コンサル(現在)
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それではさっそくいってみよう!
就業規則「退職の申し出は3ヶ月前」は有効?
まず、就業規則で「退職の申し出は3ヶ月前」と定めることはできるのでしょうか?
結論としては、定めることは可能なのですが絶対的な効力はないというものになります。
整理としては以下のような形になります。
- 雇用契約書にサインした=就業規則に納得したという立て付け
- 就業規則に「退職の申し出は3ヶ月前」がある場合、会社としてはこれを主張する権利がある
- 民法では、退職申し入れから2週間で退職できることになっている
- 従業員としては就業規則に関係なく、2週間で退職できる権利がある
会社と従業員の間で「退職の申し出は3ヶ月前」と約束を交わしたから会社としては「約束じゃん!」と主張できるけど、従業員としては「たしかに約束したけどあの約束ってほんとはおかしいんじゃない?」という主張ができるという感じです。
当然、会社と従業員との約束よりも民法の方が効力が強いので、争った場合は最終的に従業員側が勝つ可能性が高いです。
退職申し出から退職日までの適切な期間は?
従業員の権利として退職申し出から2週間後の退職が可能です。
しかし、就業規則に「退職の申し出は3ヶ月前」がある場合、立て付け上は会社との約束を破ることになってしまい円満に退職することができない可能性が高いです。
もしあなたが会社と喧嘩することなく円満に退職したいのなら、「2週間後にやめます!」と一方的に宣言するのは避けた方がいいです。

円満に退職したいけど、3ヶ月続けるのは嫌だ、、!
というのが本音ですよね?
2週間で辞めるのは難しくても、1ヶ月後であれば円満に退職できる可能性はあります。
重要なポイントは以下の通りです。
- 会社側としても、あなたに2週間でやめられるのはきつい
- 退職までの期間3ヶ月は引継ぎのために設けられている
会社としては「3ヶ月は絶対に辞めるなよ!」と言って「そんなこと言うなら2週間でやめます」と言われるはリスクなので、交渉に応じてくれる可能性が高いです。
また、大事なのは引継ぎが完了することなので、1ヶ月で引継ぎがきちんとできることを証明できれば退職させてくれるはずです。

会社もあなたも基本は円満退職を求めているはずなので、両者の妥協点が1ヶ月ぐらいに落ち着くイメージです。
「退職の申し出は3ヶ月前」→僕が1ヶ月で辞めた手順
ここからは、ぼく自身が勤務していたベンチャー企業を1ヶ月で退職した手順について解説していきます。
もちろん就業規則には「退職する時は3ヶ月前に退職を申し出ること」と記載があった企業です。
さっそくですが、退職までの手順は以下の通りです。
- 直属上司と面談し退職希望日を伝える
- 就業規則については「話し合いで解決したい」
- 引継ぎスケジュールを作成する
- 上司に引継ぎスケジュールを承認してもらう

順番に解説していくね!
直属上司と面談し退職希望日を伝える
まず退職意思を固め、直属上司と面談をして退職希望日を伝えます。
そして「退職日は〇〇月△△日で考えています」と就業規則については触れず、まずはきっぱりと伝えましょう。
退職する立場なのに自分から希望日を伝えるのは気が引けると思うかもしれませんが、退職日の交渉においてまずこちらの希望日を提示するというはとても大事です。
それに、退職希望日が1ヶ月後であれば「とてもまともな希望」なので自信をもって提示してOKです。
就業規則については「話し合いで解決したい」
退職希望日を伝えたら、ほぼ確実に「就業規則には3ヶ月前申告と記載あるので、最低3ヶ月は居てもらいたい」という回答が返ってくると思います。
この回答がきたら、「基本的には就業規則に従うべきだとは思いますが、就業規則は絶対的なものではなく、話し合いの結果変更することも不可能ではないと考えています」と答えましょう。

低姿勢でいくことを忘れずに!
こう答えることで、「最終手段として2週間で退職することだってできるんだぞ!」ということを暗に伝えることもできます。
これでもまったく交渉に応じようとしないなら、人事や上司の上司に相談しましょう。
それでもだめなら円満退職はあきらめましょう。円満退職する価値がない会社だと割り切って。
引継ぎスケジュールを作成する
次に、1ヶ月で退職するためには1ヶ月で業務の引継ぎが完了することを証明する必要があります。
なので引継ぎスケジュールの作成が求められる可能性が高いです。
ぼくの場合、1ヶ月後に退職したい旨を伝えたら以下のようなやりとりになりました。

退職日は1ヶ月後の〇〇月△△日で考えています

就業規則では3ヶ月前申告ですが、これについてどう考えていますか?

基本的には就業規則に従うべきだとは思いますが、就業規則は絶対的なものではなく、話し合いの結果変更することも不可能ではないと考えています

わかりました。では1ヶ月後に退職するための引継ぎスケジュールを作成して、私とのミーティングをセットしてください。
こんな感じのやりとりが行われ、引継ぎスケジュールを作成することになりました。
引継ぎスケジュールは、「このスケジュール通りに引継ぎが実施されれば問題ないな」と上司が思うようなものであれば問題ないです。
上司に引継ぎスケジュールを承認してもらう
引継ぎスケジュールを作成したら上司に見せて承認してもらいましょう。
ぼくの場合こういう資料を見せて一発OKになった試しがないので、早めに何度かミーティングをセットしてNGとフィードバックをもらいながら、なんとか承認してもらいました。
とは言っても、普通の業務引継ぎの場合1ヶ月あればぜんぜん余裕で完了するので、引継ぎスケジュール作成もそんなにむずかしくはないと思います。

逆に3ヶ月の引継ぎスケジュールを作る方が難しいかも
ということで、承認された引継ぎスケジュールに沿って引継ぎを行い、無事1ヶ月後に退職することができました。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ここまでの内容をまとめると以下の通りです。
- 就業規則がどうであれ、退職申し出から2週間で辞められる権利がある
- ただし円満に退職したいのなら、1ヶ月後退職がおすすめ
- ↑に向けて、1ヶ月で引継ぎが完了することを証明できればうまくいく可能性が高い
ぼく自身はこのやり方で1ヶ月の円満退職を実現しましたが、状況によっては2週間後退職の権利を行使してもいいと思います。
退職の理由っていろいろあると思うので、ほんとに辛い状況なら逃げ出すのもアリです。
良い退職を!