
ベンチャーへの転職に興味あるなー。どこもキラキラしてる感じだけど、ベンチャーの悪い部分も知っておきたいな。
このような疑問にお答えしていきます!
結論、ベンチャーはめちゃくちゃきついです。
ぼく自身、大企業で6年働いて「よし転職しよう!チャレンジングな環境で自分を試したい!よしベンチャーだ!」と言う感じでベンチャーに転職し、3ヶ月で身体が壊れて(危うく心も壊れかけ)退職することになりました。
体重が10kg落ちてがりがりになったぼくを見て、妻や両親には本当に心配をかけてしまいました。
なので今回は3ヶ月働いて感じたベンチャーのきつさと、ベンチャーへの転職を考えている方に「ベンチャーに転職を決める前にこれだけは確認してほしい」ことを書きました。
ぼくの簡単な経歴を以下の通りです。
- ロンドン大学卒業
- 大手石油会社で原油調達
- 更なる成長を求めてITベンチャーへ転職
- 3ヶ月で退職
これまでそれなりに順調にキャリアを積んできたつもりですが、なかなかの挫折を味わうことになってしまいました!
本当につらかった体験なので、ぜひみんなにも情報を届けたいという気持ちで気合いを入れて書いたので、参考にしてもらえるとうれしいです!

それではさっそくいってみよう!
ベンチャーはきつい。3ヶ月で壊れた僕の実体験
大企業でバリバリ働き、更なる成長を求めて意気揚々とITベンチャーに転職するも3ヶ月で退職することになった理由は以下の通りです。
- 労働時間が長すぎる
- 上司と合わなかった
- 仕事を教えてもらえない
- クライアントから怒られ続ける

順番に解説していきます!
労働時間が長すぎる
まず最初に労働時間が長すぎて身体的にも精神的にもかなりきつくなりました。
1週間の労働時間は以下のようなイメージです。
平日:朝8時〜夜1時
休日:朝10時〜昼3時
これは繁忙期だけとかでなく、ずっとこんな感じでした。
転職する前にもそれなりの労働時間だとは聞いていましたが、まさかガチでここまで働いている人々がいるなんてホワイト企業でぬくぬくやっていた僕にはとても想像できませんでした。
なぜこんなに長く働くのか?
1つ目の理由は、ノってるベンチャーにはたくさんの注文が入る(ビジネスの調子がいい)ため、一人あたりの仕事量が単純に多くなるという点です。
ぼく自身は営業なのですが、昼間はほとんどクライアントとのミーティング等に費やし、資料作成などの作業は基本夜になってしまいます。
2つ目の理由は、営業以外の業務にも多くの仕事をやる必要があるという点です。
本来ならITチームがやるようなプログラミング補佐業務などにも多くの時間を使っていました。
という感じで毎日長時間労働をした結果、「これはまずい。身が持たん」と思うようになりました。
上司と合わなかった
これが割と大きな要因だったのですが、とにかく上司と合わなかった笑
詳しくは以下の記事で書いていますので良ければ参考にしてみてください!

100歩譲って、毎日深夜1時までの労働でも一緒に働く人が良かったらなんとかいけたかも。と思うのですが、上司と合わないというのはきつかった。
この上司は、簡単に言うと恐怖政治的なマネジメントをする人で、ジャイアンみたいな感じの人でした。
あんまり話したくないと思う一方、仕事はめっちゃできて権限もあるので、業務を進めるためにはこの上司の承認を受けないといけないという感じ。
ベンチャーにおいて直属の上司の存在って実はめちゃくちゃ大事で、その理由はかなり多くの時間その人と一緒に仕事することになるからです。
大企業だと、業務の内容によって相談や報告する人が変わったりしますが、ベンチャーは人数が少ないため、あらゆることを直属の上司に報告することになります。
最初のうちは上司はむかつくけど仕事はできるし吸収してやろう!という気概でしたが、だんだんと気力を奪われていき、「このままだと思考停止になる」という危機感を持つまでに至り退職を決意しました。
仕事を教えてもらえない
ベンチャーに転職したら指示待ちではだめだぞ、自分からがんがんやらないといけないぞ。という話を何度も聞かされたので覚悟はしていましたが、これに関しては想像していた次元をはるかに超えてきました(笑)
本当になにも教えてくれません!
というか実際はみんな忙しすぎて、教えるための時間を確保できないという方が正しいです。
仕事を教えてもらうためには例えば、同僚がやっている仕事の中で出来そうなものを請負い、その同僚の浮いた時間で仕事を教えてもらうみたいな感じです。
「その作業ぼくがやるのでその代わり、この業務の進め方教えてください!」みたいに。
わからない仕事を進めるためにあらゆる手段を駆使して、なんとか完遂させないといけないのです。

当事者意識をもつことは大事だと思いますが、あまりにも極端なので疲れてしまいました。
クライアントから怒られ続ける
ITベンチャーで営業のポジションにいると、クライアントから怒られ続けるという状況になる可能性が高いです。
理由は、社内のリソースが足りなさすぎて、クライアントの求めるレベルのサービスが提供できないからです。
例えば、
- 開発できると思ってたけど人手が足りず間に合わなかった
- 1ヶ月前は約束していたけど新規クライアントが増えすぎてできなくなった
のようなことがとても頻繁にあり、クライアントとの定例会議の度に謝罪をしていました。
リソースを大口顧客に集中するのは戦略として間違っていないのですが、クライアントの要望に応えたいのに応えられないというのはそれなりに苦しいものでしたね。。
ベンチャーに転職する時の注意点
転職して3ヶ月で辞めるというのは、誰がどう見ても失敗体験なのですが、しくじり先生としてこの失敗をもとに転職するときの注意点をアドバイスしたいと思います。
転職前にやってほしいこと
- 転職先の直属の上司と時間をかけて話し込む
- 毎日15時間労働しても得たいものがあるか熟考する
- 未経験業界×ベンチャーはやめた方がいいかも
転職先の直属の上司と時間をかけて話し込む
直属の上司になる予定の人と、時間をかけてコミュニケーションすることを強くおすすめします。
その際に見て頂きたいポイントは以下の通りです。
- 辛い状況でもこの人となら頑張れるか
- 単純に話をしていて楽しいか
- 趣味嗜好が合うか
とてもシンプルなことですが、とても大事です。
「仕事なんだから、成長できるか得るものが多いかとかが大事なんじゃないの?」とぼく自身思っていました。
それも大事なのですが、それ以上に人間的に好きかどうか生理的に合うかどうかというポイントを大事にして頂きたいです。
繰り返しですが、ベンチャーにおいて直属の上司はとても多くの時間を一緒に過ごすことになるので、慎重にすり合わせを重ねることをおすすめします。
毎日15時間労働しても得たいものがあるか熟考する
ベンチャーへの転職理由が「成長したいから」という方は、毎日15時間労働をしてでも得たい成長があるのか?それはベンチャー以外では得られないのか?という点について本気で考えてください。
ぼく自身もそうで、将来的に起業したいと思っていてそのためのスキルを得る目的でベンチャーに転職しました。
実際ベンチャーに転職するとものすごく成長します。
ぼく自身も具体的なスキルとして、PJ管理能力、パワポ資料の質、プレゼン力、仮説思考、エクセルスキル等3ヶ月とは言えかなりのスキルが身につきました。
ただ、この漠然とした「成長」のために毎日15時間は耐えられない、割に合わんという結論に至りました。
具体的な目標があって、その目標に近く最短ルートがベンチャーならばとてもいいのですが、ベンチャーで「成長」するためには多くの犠牲を払う必要があることをしっかりと理解し、熟考を重ねてください。
未経験業界×ベンチャーはやめた方がいいかも
例えばITベンチャーにコンサルタントとして転職するとして、ITもコンサルもベンチャーも未経験の人はかなりきついと思います。
これについては以下の記事で詳しく書いています!

ぼくが正にそうだったのですが、大手石油会社で原油調達からITベンチャーのコンサルになったため、転職後のカルチャーショックと未経験領域で働くストレスは想像を絶するものでした。
ベンチャー企業では、自分で仕事をゴリゴリと進めていく必要があるのですが、何もかも未経験だとゴリゴリ進めることがとても難しいのです。野球を見たことない人が野球の試合を企画できないのと同じで、進め方が全くわからないのです。
なので、ベンチャーに転職する人は、せめて業界か職種のいずれか1つは前職の経験が生かせる形にするのがいいかなーと思います。
転職して3ヶ月で辞めたらどうなるのか?
さて、大企業からベンチャーに転職して3ヶ月で辞めることになったのですが、私の人生はどうなるのでしょうか。
現在はゆるめに転職活動をしながら現職の引継ぎをしている状況なのですが、転職活動の感触としては全く悪くない感じです。
むしろベンチャー企業を経験したことがプラスに受け止められているのではないか?と思うぐらいです。
ちなみに今受けているのは大手コンサルティングファームです。
もちろん内定が出るまではわからないですが、、感触としてはそんなに悪くないかなという感じです。
ベンチャーに転職して3ヶ月で辞めてもそんなにリスクじゃないからみんなどんどんチャレンジしようね!的なことを言いたいのでしっかり転職しないとな。と思っています笑
今後の転職活動についても記事をアップしていきます!
と言っていたら、コンサルから内定をもらうことができました!
コンサル内定までの道のりは以下の記事を参考にしてみてくださいね。

とりあえず、会社を3ヶ月で辞めてもちゃんと就職できるということが証明できてよかった。。
この記事が少しでもみなさまの参考になれば嬉しいです!